ウッドショックの影響とこれからの対策

家づくり

 最近、ウッドショックという言葉をよく耳にする事が増えました。
一体何のことだか分からない、自分たちにはあまり関係無いなあと思っている方は、
この記事を読んでいただいて、少しでも参考になればと思っています。
私は家づくりに携わっていますので、実際にどのような影響があるのかを
お伝えしていきたいと思います。

プレカット材の建築風景

こんな方におすすめです。

  • 家づくりの計画がある方や建築中の方
  • 一般の方
  • 建築、建設業で働いている方

ウッドショックとは何かを簡単にご説明したいと思います。
2021年3月くらいからニュースが出始めて、どうもコロナ渦で在宅ワークが多くなり
アメリカやロシアなど各国で住宅需要が増え、家の骨組みの木材(プレカット材)が
日本に入りにくくなったという事です。

プレカット材料の値段が上がり、着工や引き渡しが延びた。

家づくりに必要不可欠なプレカット材(家の骨組みといわれる構造材)が少なく
3~4か月前から発注をしても入らない状況でした。今では少し改善して、1~2か月になり
材料は安定供給できるようになってきました。 
材料費はショック前に比べて2倍近く上がっています。
木材の70パーセントぐらい外国材に頼っていますので、国産材では供給が追い付かないため
代替えが効かなく逼迫しています。
そのため価格の上昇は抑えられない状況です。

造作材や下地材の価格上昇

下地材の曲がりや反りがあり品質が悪く、値段も上がっています。
中の造作にも遅れが出ています。
木材から作られるこれらの物も値段が少しずつ上がっています。

  • ベニヤ、合板
  • 構造材面材(耐震補強に使う0.9m×3mの板材)
  • 無垢板(銘木など)、家具

各関係業者への依頼

家はいろんな業種の方が集まり、1件の建物を造りますので、それに従事する業者
さんにも協力してもらう意味で工事金額の一律の値下げ依頼が出ています。

まとめ   

材料確保は安定してきましたが、まだ価格は値上がり状態のままで、落ち着く様子は無いようです。
プレカット材は住宅金額の約10%程を占めるので住宅産業ではかなりの痛手になってます。
商品を頼んだりする時は、ネットショッピングだと1,2日で来ると思いますが
設備関係(トイレや給湯器)は半導体不足で納期が4か月や納期未定になっていますので
早く頼むのに越したことはないです。
また、追い打ちをかけるように鋼材も値上げが行われ住宅全体で今後の動向を注意して
行く必要があるみたいです。

家づくりの計画がある方は、今ある状況を見据えて早い計画と決断で、
この波を乗り越えていきましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました