エアコンを綺麗にすっきり見せるための取付け方法

家づくり

  • 配管の穴を開ける際、構造上必要な部材(筋交い)を傷付けられないか心配
  • 気密住宅にしたのにむやみに穴を開けられて、隙間が大きくならないか不安
  • 配管やコードが見えないように、すっきりと取り付けたい

と思っていませんか?

実は何も知らずに業者さんに頼んでしまうと、いろいろと問題が発生しやすいんです。

エアコン取付けの際に、ある程度の予備知識があった方が、悩まず、問題を解決することができます。

私は、20年間住宅工事に関わってきて、いくつもの壁にぶつかってきましたが、何とか乗り越えてきました。実際に経験をした事をもとに、お伝えしていきたいと思っております。

むやみに穴を空けてしまうと家自体の強度を損ねてたり、断熱材を欠損させてしまって効果を半減させてしまったりと、かなりのデメリットになってしまいます。そうならないために、エアコンの取付け範囲を事前に決めておくことで、すっきりと綺麗にエアコンを取り付けることができますので、
是非、最後まで読んでください。

まずは、エアコンが取付けできる範囲を確保する。

通常本体の大きさである 幅 約800㎜×高さ 400㎜が入るスペースが必要になります。
また、外部に配管が抜ける場所を探しましょう。

本体カバーを取付ける時は上から引っ掛けて取付けるので、寸法いっぱいでは無く、高さ50㎜程余裕をみる必要があります。

周りに障害になる物がないかどうかも合わせて確認します。

例えば、

  • クローゼットの扉を開けた時に当たらないか。
  • カーテンレールの端が延びてこないか。(状況によっては、窓枠の内でカーテンを取付けるようにする。)

配管の穴を抜く方向を決めておく。

本体の取付ける位置が決まったら、次は壁に穴を開ける方向を決めましょう。
背面の右や左・横抜きの中で配管(冷媒、ドレン)の穴を抜く方向を決める事が出来ます。
これは室外機までの配管距離をできるだけ曲げずに真っすぐ下ろすことのできる位置で
決めると良いでしょう。

筋交い(壁の中に斜めに入っている主要な構造部材)の入っていない所や向きや位置を考えて隙間のある所で穴を開けるようにする。

今、新築工事をしている方は、エアコンを取付ける所の壁の内部をメジャーを使って、写真を撮っておくと、下地はどうだったか、筋交いやダンパーはあったかなど確認する事ができ、後で悩まなくて良いです。

本体から隠れるようにコンセントを取付ける。

本体より下や横にコンセントを取り付けてしまうと、プレートやコードが見えてしまったり、エアコン本体と被ってしまうので、そのようにならないためには、天井と壁の際や天井にコンセントを付けるようにすると隠れます。
また、容量の大きいエアコンの場合は、通常100Vに対して200Vでコンセントの形状が違うので、しっかりと確認して、合っているコンセントを付けましょう。

まとめ

エアコン取付時に重要な事は、本体の大きさが入る壁のどこに取付けをするか

幅 約800㎜×高さ 約400㎜ が入る壁で、外部配管がなるべく真っすぐ下りる所で取付けする。

冷媒、ドレンの配管の通る大きさの穴を空ける (約Φ80㎜)

穴を空ける際に注意する事

  • 筋交いの向きや位置を確認する。
  • 断熱材を欠損させないように注意して穴を空けるか、工事の段階でスリーブ(配管)を入れておく。

工事の時に前もってスリーブを入れておくと、筋交いや断熱材の欠損を心配することが無くなります。

本体で隠れる位置にコンセントを付ける。

本体で隠れるようにに天井と壁の際や天井に取付けをする。
エアコンの容量にあったボルト数のコンセントを取付ける(100Vと200Vでコンセント形状が違うため。)

部屋に1台の取付けが当たり前なので、工事をする機会が多いと思いますので、上記の事を知って業者さん任せにせず、問題なくきれいに取付けすることができたら、うれしく思います。

また、配管カバーの色の種類も概ね決まっている5色(ホワイト、アイボリー、ブラウン、グレー、黒)になりますので、外壁の色に近いもので決めておくと、よりスムーズに取付けできると思います。

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