壁掛けテレビを付ける前に知っておきたい事

今では、ほとんどの方がリビングのテレビは壁掛けテレビにする方が多くなった中、実際に取付けとなると問題が出る事が少なくありません。

それは、コンセントと壁取付け金具が当たってしまい、テレビの位置が決めてた位置に付けれなかったり、金具の取付け位置に下地が無かったりするからです。

私は、住宅の工事に20年間行ってきて、壁かけテレビの取付けにも十数件立ち会ってきた経験から

事前に確認しておいた方が良いなあと思った事を書いています。

失敗や損をしないためにもテレビの位置と品番、壁掛け金具をどのようなものにするかを決めて下地を入れておかなければなりません。

選んでいるテレビのメーカーや壁掛け金物の種類をみて下地をどの範囲に入れるかコンセントの位置はどこなら金物にあたらないかを確認して工事を進めていきますが、決まっていないと予想でコンセント位置や下地を入れしまいます。

そうなるとコンセントが金物に当たったり、下地が無い状態になって、カッコよくするために壁掛けテレビにしたつもりが逆にカッコ悪く取り付いてしまう事になってしまいます。

そうならないためにも事前に知っておきたい事を書いていきたいと思います。

今回付けをした壁掛けテレビ金物は左右、前後に動かせるアーム式のものを付けました。

壁掛け金物は必ずしっかりとした下地に留める。

通常は、横700mm・縦500mmの大きさで金物下地を工事の時に、入れていますが、今回取付けをしたアーム式の壁掛け金物は柱105㎜角、120角の柱の位置が分かれば確実に固定できるものでした。

初めに取付ける場所を1点ひっかけて、残りの空いている穴にねじを打って固定します。

それは、壁側に付ける金物が柱の幅(約100㎜×400㎜ 縦長)の金物になっているので、前もって広範囲に下地を入れる必要もなく、柱の位置が分かれば、後からでもしっかりと固定ができるので、いいなあと思いました。

取付け前には配線が通る所の確保と配線の準備をしておく。

予め空配管をいれたり、壁の中を空洞にして配線が落とせるようにしておきましょう。

また、壁掛け金物によっては取付け時に配線(HDMI3mの長さの物)をしておかないと、テレビを取り付けてからは、やりづらくなってしまうので、取付けする直前に行うのがベストです。

壁の中の空配管を使って、下のコンセントに線を落とす。

ゲームなどのHDMI配線が数本あると空配管に通す作業が難しい所なので、頭の部分を縦にしてビニールテープで束ねながら針金で引っ張って、上のコンセントから下のコンセントに落としていきます。

アーム式で前後左右に動く金物ですと、壁とテレビの隙間が広く取れるので、配線がしやすく、しかも後に機器を増やしたり、減らしたりする時も、いちいちテレビを外さなくても傾ける事でできるのが良いです。

いろんな方向に画面を向けることができ、子供の寝かしつけの時も、テレビのスピーカーの向きをかえれるので便利です。

しっかりとしたアームで左右に傾ける事ができる。

壁掛け金物の取付け高さに注意する。

よくテレビ本体の中心と壁かけ金具の中心を合わせて、高さを出してしまうと間違えてしまうので、注意が必要です。

テレビ裏側に取付ける金物は、テレビ本体の中心よりも下に付く事が多く、壁側に取付ける金物の中心とはズレる事が多いのでテレビの高さを出す時には注意が必要です。

テレビの高さの出し方  (リビングの場合)

  1. 床から150cmがテレビの上端にす事が多い                ・・・・ ①
  2. テレビ裏側の取付ける金物のひっかける部分からテレビ上端までの長さを測る・・・・②
  3. 壁側に取付ける金物の上端までの高さが決まるので、その寸法で水平に取付ける・・・①-②
注意点

壁側に金物を取付ける場合は強固な下地に必ず固定してください。 (重さ約30㎏あるので)

まとめ

壁かけテレビを付ける前に知っておきたい事は次の事です。

  • 必ずしっかりとした下地もしくは柱に固定する。(ものによっては約30~40㎏あります。)
  • 配線の通る所を確保しておきましょう。(断熱材など邪魔をして通らない場合があります。)
  • 壁掛け金物の高さを出す時は注意しましょう。(なるべく現寸を測りましょう。)

工事を行った電気屋さんに取付けを依頼した場合は、壁の中の様子をわかっているので、取付け時も安心して任せることができます。

また、前もって知っていることで、問題も回避できると思うので、ぜひ早めの準備と確認をしていただけたらと思います。

ありがとうございました。

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